このところ毎日のようにニュースを騒がせているクマの出没。
山里だけでなく、いままでは出てこなかった住宅街でもクマの目撃が相次でいます。もはや対岸の火事ではない・・・我々を震撼させています。
さて、バイクで山へツーリングしていると、よく目にするのは様々な動物のイラストが描かれた「出没注意」の標識。
実際に猿やシカを見かけたという人も少なくないとは思いますが、野生動物に遭遇してしまったらどうすればよいのでしょうか?
【まずは衝突を防ぐために】
突然飛び出してくる動物を回避するのはなかなか難しく、ライダーを守る構造になっていないバイクの場合は、動物とライダーの双方に大きな危険がともないます。
事故を起こさないためにも、「動物注意」の標識が設置されている道路では、スピードを落として注意しながら走行するようにしましょう。
【衝突してしまったら、警察へ連絡を】
動物と衝突してしまった場合は、まず警察に連絡しなければなりません。道路交通法72条では、運転手は交通事故が起きた際の報告が義務付けられています。
動物との衝突も交通事故に該当するため、そのまま走り去ってしまうと「報告義務違反」になってしまいます。また、バイクの損害に対して任意保険を使う場合は事故証明が必要。そのため、動物が逃げてしまったとしても必ず警察に連絡するようにしてください。
動物が死亡してしまった場合は、通話料無料の道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡します。とくにイノシシやシカなどの大型の動物はそのまま放置すると、後続車が衝突するなどの二次災害を引き起こす可能性があるので、迅速に行動するようにしましょう。
なお、野生動物を素手で触ると感染症にかかる危険性があります。移動させる際などは、タオルに包むかダンボールなどで保護し、直接肌に触れないようにすることも重要です。
と言ってもなかなか段ボールなど持ち合わせていないと思います。また、自身がけがをしている場合などは無理をせず、安全な側道などに避難し、警察に連絡をしましょう。

